ここ最近発売されたナイキのスニーカーの外箱シールに貼られている「RFIDタグ」のマーク。いったい何!?
裏側に貼られているこのタグの中身と、専門業者の方にお願いして、更に裏側の書き込まれた内容まで踏み込んでみました!今回はpart1です。
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2019年7月以降にナイキのスニーカーを購入された方、外箱のシールにこんなマークがついているのはご存じでしょうか。(一部商品にはついていません。)
右は言わずとしれたQRコード。(Nikeのサイトに繋がります。)
ではこちらの「RFID」のマークは一体なんなのでしょうか。
RFIDやICタグに詳しい、ハヤト・インフォメーションさんに聞きに行ってみましょう!
編集部:こんにちは。こちらのRFIDマークについて教えて下さい。
※今回はこちらの靴を持っていきました。
編集部:スマートフォンのタグリーダーアプリを使っても何も読み取ることができません。
ハヤト:このタグはスマートフォンやアプリを使っても読み取る事ができないものですね。RF BlasterというUHF帯対応の専門の機械が必要です。
ハヤト:こちらがRF Blasteです。
編集部:光線銃みたいでかっこいいですね!
ハヤト:早速読み取ってみましょう!(ピピピと本当に光線銃みたいです。本当の光線銃なんてないですが。)
編集部:接続したPCになにやら表示されましたね。
ハヤト:これはおそらく倉庫での在庫管理の番号だと思います。商品別に振ってあると思うので、オリジナルなものでしょう。
編集部:ちなみにこのタグはどのような物が使われているのですか?剥がしてみましょう!(ペリペリ)
※KCKCより注意※少しでも剥がした場合、KCKCでは新品扱いではなくなってしまいます。また、少なからず剥がし跡がついてしまうので、剥がす場合はご自身の責任で剥がしてください。
編集部:シールの裏に謎の電子回路が出てきましたよ。これは一体何のタグなんでしょう?
ハヤト:これはIMPINJのMonza R6というICチップを搭載した電子タグですね。
ハヤト:このタグは他にも何種類もあって、大手衣料品店のUNIQLOさんでも在庫管理で使っていますね。
編集部:商品タグについているやつですね!
ハヤト:更になんですが、実はこのタグ、データを司っている部分は画像の黒いI字の棒状のところ(上記写真オレンジ色の点線部分)だけなんです。他の部分はリーダーを読み取るためのアンテナを担っています。この部分はデリケートなので、放射線を受けたり、強く落としたりすると読み込めなくなってしまう恐れがあるので、箱の取り扱いにも注意したほうがよいですね。
ちなみにこのタグにはEPC/TID/Reserved/(User)という3つの情報が書き込んであります。どのような情報としてナイキが登録しているかはわかりませんが、フェイク業者がここまで完璧にデータを複製することは難しいと思いますね。
編集部:なるほど、これもKCKCの真贋情報に使えますね!(メモメモ)
ハヤト:そうですね!
編集部:本日はありがとうございました。
つづく。。。
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取材協力・ハヤト・インフォメーション